この札幌の里にもすっかり紅葉が下りて来て藻岩山も彩り鮮やかだが、いよいよ茶からモノトーンの世界に変わるのももう間近であることを感じさせる。前回に訪れた砥石山のほうの紅葉はどうなったであろうかと訪れてみる。この山の紅葉の特徴は全体的に黄の色調が中心になっていることだ。何年か前に訪れた時はまさにその黄葉の真っ盛り、その葉を透かして陽が差し込むと当り全体が黄に染まっていた。それに何の落ち葉の香りなのだろうか、なんとも甘い酸っぱいさわやかな香りが辺りを包み込んでいた。
 再びそんな体験をしたくて砥石山方面に行ってみることにする。いつもの中ノ沢のコースから。こちらはアップダウンが少ないのと途中水の流れとともに歩くのが良い。登山口に着いたときはまだ車が止まっていなかったのだが、準備していると次々と車がやって来る。さすがに紅葉の季節だ。入り口の小さな滝の紅葉も良く色付き、流れる水との対比が美しい。

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 時折風が強く吹くと一斉に落ち葉が舞い降りる姿は、まさにシャンソンの「枯葉」のメロディーを思い起こさせる。
 散り積もった落ち葉を踏みながら歩いていくと、あの懐かしい甘い香りが漂ってくる。その横を冷たい水が流れて落ち葉が沈んでいる。この時期、丁度方角がいいのか谷あいに朝日が入って木々の葉がきらめいている。


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 ほとんど平らな道をしぱらく小川沿いに歩くと、尾根の小林峠との分岐へ向かう、九十九折のちょっとした急こう配が現れる。こういうところはとにかくゆっくりと何も考えず登る。冬に来るといつもここでリタイア―となる。今回はそれほど労せずして分岐に到着、一休みしていると、小林峠の方からも続々と登ってくる人の鈴の音や話し声が聞こえて来る。やはり今日は山頂は随分賑わいそうだ。
 分岐から多少下って再び登ったあたりが以前黄葉の光に包まれた場所だ。たくさんの落ち葉が散り敷いた道を歩くと、カサコソと音がして脚には柔らかい。

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 記憶よりは今一つという感じがしたが、逆に記憶の方がより純化されて塗り換えられているのかもしれない。それでも葉を透かして優しく降り注ぐ陽射しが心地よい。この辺りの樹種は何なんだろう、とにかく葉が赤くなる種類が少ないのは確かだ。それでもその中に時折赤を見つけるとハッとさせられる。びっしり下に敷かれているのは大きな朴の葉が多いようだ。愚かにも以前、自分はてっきり柏の葉だとばかり思っていたのだが。朴の木々を見ると葉はもうわずかにやっと残っているばかりだ。

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 黄葉の回廊を抜けて少し上ると三角山の山腹のトラバース。この木々の葉が落ちると藻岩山やそのすそ野の街並みがすっかり見渡される。こちらもすっかり秋に染まっているようだ。
 
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 今日はそこから砥石山へは向かわず三角山の頂上までで終わりにしよう。もう十分に黄葉を堪能したのだから。
 最後のちょっとした登りを終えると三角山の山頂。先客が二人休憩していた。前にはもうすっかり葉が枯れた、砥石山に至る峰が見渡される。山頂と見えたのは、実はまだその手前の峰らしい。

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 一応区切りがついたのでのんびり降り始めると、これから登って来る登山客とすれ違うわ、すれ違うわ、団体さんあり、親子らしいグループあり、カップルあり、その度に道を譲るのも面倒になるくらいだ。これだけ登っていれば熊の心配もないだろう。
 多少雲が出てきたが、日も高くなって来て、陽の光の具合が変わるとまた紅葉の趣も変わるのがおもしろい。
 登山口に着くとずらっと車が10台以上は止まっている。小林峠からの登山者と合わせると、いったいどれくらい登っているのだろう。頂上で賑やかに昼食をとっている姿が思い浮かんだ。

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# by kimamani-outdoor | 2017-10-15 19:41 | 山歩き | Comments(0)

尻別川 時雨の中で

 ここ数日の雨交じりの天気と冷え込みのせいか、札幌街もすっかり紅葉に染まり、いよいよ秋が深まって来たという趣だ。

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 今日も同じような天気だが多少はましかというということで、ひょっとしてコカゲロウのハッチが始まっていないだろうかと、少し尻別川の様子を見に行くことにする。これまで散発的な飛翔は見ていたのだが、それに対してのライズは見つけられなかった。今年は自分の知らぬ間にもう終わってしまったのか?毛ばりは小さいし、魚もそれほど大きいのを釣ったことはないが、この尻別川の中流域で自分が知る限り、数少ないマッチザハッチを感じさせてくれる釣りだ。
 定山渓付近は雨のせいか一層黄と赤色が鮮やかになり、山全体が「燃えている」という表現がまるで比喩ではないかのように感じられる。


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 峠にさしかかると一面のくすんだ濃い灰色に変わり、そろそろ冬タイヤの心配をしなければならない頃だ。
 峠を越えるともう彩りがない、何か閑散とした寂しい景色が広がる。こんな時期に果たして羽化が起こるだろうか、と疑いながら中流域に向かう。途中川の様子を見ると喜茂別付近は問題ないようだが、京極の街を過ぎるとやはり水が濁ってきたように見えた。それほど多くの雨が降ったようには思えないのに、どこかからか濁った支流が注いでいるのだろうか。
 仕方なく引き返してもう少し上流のポイントへ入ることにする。車から降りて準備を始めると寒さは思ったほどではない。これならなんとかなるかもと思いながら川辺でティペットを結び直していると、川に波紋の様なものが立ったように見えた。ひょっとして風が作り出した波紋?まさかなと思いながらまずはエルクヘアーカディスを結んでその辺りを流すと、一発で毛ばりが飲み込まれた。やっぱりライズだったのかと合わせるといい引きでラインを引っ張る。30には満たないニジマスだったが、この時期ライズしていることに驚いた。水温は全開と同じく11℃ほどだ、いったい何か流れているのか?


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 しばらくその付近を流していると今度は静かに吸い込むような波紋、合わせると元気よくジャンプした。これも同じようなサイズのホウライマス。今日は何か魚が上を向くような状況でもあるのか。

 
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 寒さはそれほどでもないと思ったが、時折風が吹いて小雨が混じると、急に冷たい空気が周囲に覆い始めた。やはり秋も深まっているなぁと思っていると上流に小さな水しぶきが立ったのが見えた。最初は目の錯覚かと思ったが、よく見ると続いて何度か起こっている。これはライズに間違いない。水面に目を凝らすと小さなクリーム色の虫がいくつか風に吹かれてひらめいているのが見えた。コカゲロウだろうか。

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 さっそくティペットを細くしてコカゲロウを真似た毛ばりを結ぶ。何とかこれで一匹取りたい。けれど何度か流しても反応がない。そしてここと思ったライズが移動する。毛ばりが大きすぎるのか?過去の記憶を思い起こすと、すぐに毛ばりに反応したことがない、結構ライズがあっても思い出したように気まぐれに反応したのを思い出した。我慢我慢きっと出るとしつこく流し続けると、すっと毛ばりが沈む。出た!と思って慌てて合わせると、一瞬の重みを残してすぐに軽くなる。ティペットの先の毛ばりが消えていた。やってしまった、それほど大きい感じはしなかったが合わせ切れだ。せっかくの少ないチャンスだったのに。
 時折雨が吹き抜けるがライズはまだ続いている。今度こそと思いながらキャストを続ける。ここぞと思うようなところを毛ばりが流れていくのだがやはり出ない。定位したライズもあるし、散発のもある。どういう関係で出たりでなかったりするのか、タイミングなのか。
 あちらこちらのライズに翻弄されながら、やっとのことでその中の一つが反応してくれた。今度はしっかり重みがかかった。それほど大きくはないが少なくともチビヤマメではなさそうだ。
 あげて見るとやはり同じようなサイズのニジマスだった。下手な鉄砲で、ライズを取れたというような格好がいいものではないが、やっとのことでコカゲロウで一匹釣れたのがうれしかった。

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 さて今度はサイズアップだと意気込んでいると急に雨脚が強くなり、木から雫が滴り落ちて、ライズなのか雫の波紋なのかわからなくなる。雨とともに一気に冷えてきたようで、それとともにライズが見えなくなった。羽化は本日終了?もう少し続いてくれればなぁ。
 仕方なく場所を変えて錘を付けてウェットライで探ってみる。あれだけライズしていたのだから活性が上がっているのでは、と期待したが
全くの無反応。コカゲロウだけえり好みしているとも思えないのだが。
 そのあと再びカディスに切り替えると30前後のが2匹反応してくれた。不思議とチビヤマメは釣れなかった。やっと雨が上がったと思ったら、また降り出す気まぐれな天気には随分悩まされた。天気予報は曇りだったのにこの時期は当たらない?すっかり濡れ鼠になってしまった。まあそれでもコカゲロウで一匹釣れて良しとしようか。まさかまだ峠は凍っていないだろうなと心配しながら帰った。

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# by kimamani-outdoor | 2017-10-12 20:06 | 釣り | Comments(4)

 素晴らしい秋晴れの朝、シーズン最後にドライフライでいい釣りができればと、多少の混雑も覚悟で尻別川へ出かけることにする。陽だまりの中、もうそろそろ一つの場所で、じっくりと一日の変化を見てみる釣りもいいかなと思う。まさにさわやかなドライブ日和、もう定山渓付近まで到達し始めた紅葉を眺めながらのんびり運転。さすがに今日は通行量が多い。峠を越えると果たして報道の通り、羊蹄山の山頂が、まだ冠雪というほどではないが、ほんのりと白くなっていた。

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 今年もいよいよ来るべきものが来たという感慨に浸りながらも、陽が少し高くなると、程よい暖かさで窓を開けると風が心地よい。
最近はそれほどの大雨のことも聞いていないので、さすがにもう水量も減っていいコンディションになっただろう。久々に中流域に向かうと、もう随分長い間来ていないように感じる。
 果たしてどんな様子だろうかと向かうと。葉が散ったせいかすっかり見通しが良くなっている。さて川はと見ると、雪融け時期明けのように随分水が多い。上流域ではそれほどではなかったのに、この地域だけそれほど雨が降ったのだろうか。そういえば道の駅に行く途中で見た真狩川は随分濁っていた。あるいは途中のダムや支流の影響が残っているのかもしれない。幸いにして濁りはなく、なかなかいいコンディションのように思われた。

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 なるべくゆったりとした深い流れを中心に、魚が水面に顔を出さないかと、まずはエルクヘアーカディスを流していく。流れの縒れの間を毛ばりが流れていくと、今にも水面が割れるのではないかと期待感が高まる。けれどそれもしばらくの間だった。全くそんな気配もなく、沈黙の時が続く。ドライフライに反応するには水量が多すぎるのだろうか。
 それでもひょっとして突然出るかもしれないと丁寧に探っていくのだが、いつもならチビヤマメの反応があるような場所も全く静かだ。どうしてしまったのだろうと釣り上っていくと、突然カヤックの軍団が次から次に流れていく。ゼッケンの様なものを付けているので何かの大会かもしれない。普段ガイドをしている人たちの技術向上の場かもしれない。この水量だと下り甲斐がありそうだな。
 ドライフライをあきらめて今度は錘を付けてウェットで探ることにする。水が多いので魚のいそうなところまで届いているのか不安だった。それでも一匹位反応があってもいいのではと思ったのだが、時折の根掛かりに思わず魚かと、ぬか喜びしただけだった。
 ここまで反応がなかったのも珍しいなと思いながら場所を移動する。いつの間にか、あれほど晴れ渡っていた空には薄雲がかかり、次第に陽も陰って来る。途中で毎年恒例のキノコを発見して改めて秋の深まりを実感する。

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 川に着くとこちらも同じように水が多く、普段見えている岩が隠れていて、立ち込むのにも苦労する。やはりここでも虫の羽化やライズは見られない。久しぶりに水温を測ってみると、12度といつの間にか低くなっていることだ。活性が低いのはこのためだろうか、まだまだ低い水温で出たこともあるから相対的な水温の低下によるか、それともやはり水量のせいなのか、虫の羽化が無いため? 魚に聞くしかない。

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 プール状の脇のゆったりした流れで本日初めての小さな当たり。たぶん小さなヤマメだろうが、それでも反応があって一安心。この当りがなかったら、きっとどうしていいのか途方に暮れていた。まずは一匹と毛ばりを小さなものに替えて、ティペットを細くすると、やはり格段に反応が増える。時折小さな魚体が水面で反転するのが見える。やっとのことで鉤掛かりしたのは本当に小さなヤマメ。

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 どうもそれ以外の反応は見えない。これでも全くの沈黙よりはまだいいか。再びウェットフライに切り替えて探ってみることにする。
 暗い雲の登場とともに結構風が強くなって、しきりに木の葉が流れていく。流した鉤に落ち葉が刺さって邪魔をする季節だなどと、しみじみと感じ入っていると、何かがウェットフライに引っかかった。動き回っているので今度は根掛かりではなさそうだと思ってあげて見ると、
20㎝ほどのニジマスだった。ドライフライに反応こそなかったが、やはりニジマスもいたんだなと妙にうれしくなる。

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 ひょっとしてもう少し大きいのもいるのではと期待したが、その後はまた小さなヤマメが鉤掛かりしただけだった。
 夕暮れまで待って様子を見てみたが、次第に流れる枯葉が増し始め、肌寒くなりチビヤマメの当たりさえ遠のいた。ああ釣りを含めて、寂しい季節が到来したことだ。帰りがけに上を見ると山ブドウがたくさん実っているが、ちょいと高くて手が届きそうにない。


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# by kimamani-outdoor | 2017-10-01 21:56 | 釣り | Comments(2)

尻別川流域 二題

紅葉進む尻別川

 26日 予報ではどうやら今週最後の暖かく良い日和、明日からは天気も崩れ気温も下がるという。これを逃す手はないと気温が上がった午後から尻別川へ向かう。すると途中の峠に至る道ではあまりに急速に紅葉が進んだのに驚く。やはり朝夕の冷え込みが強くなったためなのだろうか。

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写真ではもう一つ紅葉がわからないですね

 来るものは着実に訪れるという当たり前の事実をいつものように知らされる。とにかく今日は気温が高いうちに釣りたいと道を急ぐ。ここは慣れた中流域へと思ったのだが、どうも京極あたりの水を見ると気のせいか濁っているように見えた。この分では厳しいのでは、着いてから判断したのでは時間が無駄になるとすぐ引き返す。のちほど上流部分の水がそれほどでもなかったので、見間違えたのか、あるいは途中で河川工事でも入っていたのかもしれない。

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こちらも紅葉が進んでいる

 という訳で川に実際に入ってみると前回よりは随分水も減って透明度も問題ない。これはひょっとしてチャンス到来と期待が膨らむ。最初はこれだけ暖かいのだからと、例によってドライフライで攻めてみる。さすがにライズは見られない。ゆったりとした際の流れを中心に、今出るかとハラハラ流してみるのだがチビヤマメの反応すらない。これだけ条件が良いのに何故出ないのだ。
 さらに上流に移動して同じように流してみる。十分水も減ったし、いれば反応がありそうなのに一度反応があったきりだ。どうしたのだろう。やはり朝晩冷えてきて、活性化していないのだろうか。あるいはまだ増水の影響が残っているのか、虫が出ていないのか、もう今シーズンはドライの季節は終わってしまったとは思いたくない。
 この流れの具合ならここで絶対出ないはずはない、というような場所でも沈黙が続く。ここも駄目、あそこも駄目、どうしてという思いのまま上流に向かう。

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 普段はあまり期待しないような、やや岸よりの深い流れのある所を流した時、波立つ水面がポンと凹んだように見えた。ひょっとして出たのかと思って合わせると竿に重みがかかる。他の所で出なくてこんな場所で出るのかと、またどうしてと思う。それほどの引きとは思わなかったがそれでも30ほどのニジマスだった。

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 しかしその上流ではやはり再び沈黙。やはりドライは無理なのだろうと、今度は下りながら錘を付けウェットフライに切り替え沈めて探る。浮かせてダメでも、この川の状況なら沈めれば必ずいい結果が出るはずだと、毛ばりを横から下流へ流して、流心、岩の横や下を探ってみるがこちらも全く反応がない。こちらも駄目か、これだけいい条件がそろっていてどうしたのだろう、やはり活性自体が下がっていると見るべきなのだろうか、結局今日は何故突然出たのかよくわからない一匹のみ、色々と悩み考えさせられた午後だった。


朝の小渓

 27日早朝 知り合いの方に紹介され、久しぶりに尻別川の支流に行ってみた。今まで色々と支流の探索はしてきたが、考えてみると最近少し行く場所が固定化しすぎていたかもしれない。同じ尻別川の支流とは言っても、それぞれの支流ごとの特徴や魅力がある。そんな部分ももっと関心の幅を広げていくべきかもしれないと思う。
 新たに入る川にはいつも期待と不安が入り混じる。どんな渓相なのか、魚は果たしているのか、そして釣れてくれるのか、大きさは?、どんな魚が釣れるのか。それにこの時期毛ばりに反応してくれるのか。
 実際川に着いてみると小さな溪だが、木々の中を縫って瀬や淵が交互に続いていて、いかにも渓流といった趣のきれいな川だ。


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 今日は次第に天候が悪化するという。天候が良いうちにと思うが、まだ気温が上がらない早朝に、魚は出てくれないのではないか、そんな思いでまずはトビケラの毛ばりを流すと、早速小さな当りがある。こんな朝早くでも反応してくれるんだと少し驚く。川が小さいせいなのだろうか、浅いゆったりとした瀬のあちこちで毛ばりをつつくような当り。素早く合わせると小さな魚体が飛んでくる。やはりヤマメだった。小さいが数はいるようだ。
 果たしてもう少し大きいサイズはいるのだろうかと期待しながら、多少ゆったりとした深めの流れを流してみるが同じような当りが続く。
その先の小さなプール、流れ込んでいる岸際の岩陰にそっと毛ばりを落とすと、いきなり20㎝ほどのニジマスが飛びついた。その出方は夏のように元気一杯だった。今時期でもこんな出方をするのだなぁと感心する。

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 少し長いゆったりとした流れでは、ほんのちょっと大き目なヤマメが反応してくれた。それは小さかったけれど、サビていて産卵に向けての準備が進んでいるように感じられた。そういえば最近サビの入ったヤマメをあまり見かけない気がするのは自分だけだろうか。以前はこの時期、釣り上げて鉤を外そうとすると、よく白い液体を掛けられた記憶があるのだが。それほど成熟したヤマメをあまり釣っていないというだけかもしれない。

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 更に釣りを続ければ十分に可能性を感じさせる流れだったが、この日は次の目的地に向かわなければならなかった。もう少し暖かい時期に、長い距離を再び釣り歩いてみたいという思いで、早々にその川を後にした。
 
 
 

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# by kimamani-outdoor | 2017-09-27 21:01 | 釣り | Comments(2)

久しぶりに西岡公園へ

 昨夕の雨と雷ですっかり意気消沈、戦意喪失を余儀なくされ、明るい朝の陽射しにもなかなか心が動かなかった。それでもこんないい天気に家にいるのはもったいないような気がした。今更登山という気にもなれないし、久ぶりに西岡公園をのんびり散歩しがてら、気が向いたら少しまだ行っていないところまで足を伸ばしてみようかと思い立つ。

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 考えてみると冬以来の西岡公園、駐車場に行ってみるとさすがに日曜日、結構な車が止まっている。一応トレッキング用の靴に履き替え出発。よく整備された樹木の中の木漏れ日の道を歩くのは気持ちが良い。家の中でふさぎ込んでいるよりもずっといい。やはり厳しい冬景色の中を歩くよりも心穏やかだ。

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 それにしても水源地から流れ出る小川は勢いよく随分濁っている。やはり昨日は随分の雨が降ったのだなぁと改めて思い知る。水源地の水もすっかり茶色だ。
 奥の方に歩いていくとあちらこちらで、冬の時と同じように大型の望遠レンズを持った人たちとすれ違う。この季節でも鳥を撮影しようという人は多いのだなぁ。その中の一人の方と話をしたのだが、朝六時に地下鉄とバスを乗り継いでやって来たのだという。人によってはそんなに苦労しても来る価値のある場所なのだなぁと、車で楽してやってきた自分は少し申し訳ない気持ちになる。
 まだ水たまりのある道の中、その上の木道を歩けるのは有り難いが、木道も濡れているので滑らないように注意がいる。危なく二度ほど滑って転びそうになった。水源地に流れ込む月寒川の上を通っている木道の上を歩くのは少し緊張する。この小川も木道すれすれのところの水位で勢いよく流れている。ドボンしたら大変だ。


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 けれどここまで来ると見晴らしも良くなりあちらこちらに草の間を流れている水を見ると、確か小さいが湿原といった趣を呈している。さてここを抜けて奥に入って行こうとすると人が立ち止まっている。どうしたのだろうと更に進むと木道の先が水没して通れなくなっている。やはり昨日の雨量は多かったのだなぁ。

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 仕方なく迂回路を通って、さあ今度こそ奥に進もうと勇んでいくと、こちらの方も冠水している。どうしようと見ると冠水部分はそれほどの距離でもなく、深くもない。ここは濡れるのを覚悟で突破。さすがにトレッキングシューズ、中までは水は入って来なかった。
 ここからは通る人も少ないのだろう。足跡もあまり見かけない。熊が心配なので一応秀岳荘で新しく買ってきた鈴をつけてみると、前のものに比べて格段に鳴りが良い。これで多少安心して歩ける。
 改めて静かな空気の中周囲を見渡すと、もう黄色みや赤みを帯びた木もあって、こんな平地にも秋の訪れが感じられる。全体が紅葉するのもそう遠くはないだろう。

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 鈴の音を響かせながらいつもなら周回コースへ行くところを、真栄方面に向かう分岐に進む。濁った月寒川に架かる橋を渡ると多少のアップダウンをしながら少し山道らしくなる。やがて焼山と山部川の分岐、軽い散歩の気持ちだったので全く道の知識がない。とりあえず焼山って何だと思いながら向かってみると「熊の糞あり、鈴、笛携帯のこと」という不気味な警告。こんな近郊に熊の糞と思いながらさらに進むと、どこかで見かけたような形状のものが道の真ん中に置かれていた。確かに少し日は経っているが熊の糞に間違いないと少しビビってしまう。南区の街中でも出没しているのだから、ここを通っていても不思議はないか。熊だって歩きやすい所、通りたいよ。

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 多少おっかなびっくり進むとやはりアップダウンの道が続いて、どこか頂上に道が上っている風でもない。こんなところに山があるのかと思っていると視界も利かない藪の中に山頂の表示。ここが頂上?思わず笑ってしまう。何か風速計の様な人工物が取り付けられている。一応小高いところには違いない。焼山とは何か言われでもあるのかと調べてみると「開拓当時火入れしたところ」とあるが、こんな辺鄙なところを開拓しようとして放棄されたのだろうか。

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 帰り道にやっと鈴の音を響かせた人と出会って少し安心。冠水していた部分はまだ水は引いてはいなかったが、ここでまた北区から地下鉄とバスでやってという来た方と会って話をする。その方はバードウォッチャーではなかったが、早期退職して月に4、5回は訪れるという。
随分愛されている場所なんだ。帰り少し暖かみを増した道を戻る。たまには秋の陽の中で、こんな長閑な時間を過ごすのも悪くない。

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# by kimamani-outdoor | 2017-09-24 20:34 | 山歩き | Comments(0)